「あくまでも参考までに言わせてもらうと...」って英語で言うには?
なかなか日本人的な謙遜した表現ですよね。まあ、これを連発し過ぎるとまるで単に自分の言うことに自信がない人みたいになってしまうかもしれませんが(笑)、おせっかいにならない程度に(控えめに)意見を述べる時には適した表現ですね。
"For what it's worth, he actually runs his own business he's never told you about."
(こんなこと言ってもしょうがないけど、彼は君には話したことがない事業をやってるよ)
この"for what it's worth" というのが今回紹介したいイディオムでして、「あくまでも参考までに言うけど」「こんなこと言ってもしょうがないけど(どれだけ価値があるかわからないけど)」という言うときの決まり文句として使われる表現です。
ちなみに、これに似た表現で、"if it's any consolation...." というのがありますが、"consolation" というのは「なぐさめ」のことです。つまり、「(こんなこと言っても)慰めになるかどうかわからないけど」という意味合いで使います。
"If it's any consolation, what you did saved my life and I'm so grateful for it."
「こんなこと言ってどうなることでもないかもしれないけど(慰めになるかわからないけど)、君がやったことは僕の人生を救ったし、そのことは本当にありがたいと思ってる」
うーん、いいセリフですよね。ぜひこういう言い方も覚えて使っていきたいですね!
「そう簡単に許さないわよ」って英語で言われたら?謝っても許してもらえない?
これはリアルライフではなかなか言われたくないセリフですが(笑)、ドラマや映画など、恋愛が絡むものにはよく出てくるセリフですよね。
例えばこんな表現があります。
"I'm not gonna (going to) let you off the hook until he tells me the truth."
(彼が私に本当のことを言うまでは簡単に許したりなんかしないわよ)
ここでのポイントは "off the hook" なわけですが、「窮地を脱する、困難を免れる、責任を逃れる」というような意味なわけですが、この "hook" は日本語でよく言う、ものを引っ掛けたりするための「フック」のことですね。コートや帽子などの衣類が壁についたフックに吊るされている状況を想像してください。誰かが持ち上げてくれない限り、服はこのフックから逃れられないですよね(または、服を着たまま首の後ろ側がフックに引っかかった状態で、人が足をバタバタしている状態をイメージしてもらうのがいいかもしれないですね)。
ふと思い出してハッとしましたが、「フック船長」もこのフックってことですね(笑)まあ、彼のフックは言うまでもなく手についたフックのことですが。
つまり、"off the hook"というのは、「フックからはずれる」ということで、ピンチを抜け出すみたいな意味で使われているわけですが、上記の例文は「フックは簡単にはずさないわよ」と言ってるわけですね。
ちなみに、この "hook" の発音は結構日本人には難しいので、ぜひリンク先のweblio で何度も聴きながら練習してみてください。"H"と"F"の発音の違いに関しては、以前のエントリーでもご紹介したので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
ところで、上述のセリフの次にこんなセリフが続いてたらもっと怖いですね。
"Apologizing to me isn't gonna (going to) change what happened."
(私に謝ったって(今回起こったことは)何も変わらないわ)
うーん、ではどうすればいいのでしょうか(笑)やはりそれでもまずは真摯に謝り続けるしかないのかもしれませんね.....
「もうやってしまってことはしょうがない」そんな時英語ではなんて言う?
まあ、あまり喜ばしいシチュエーションで使うセリフではありませんが(笑)、こういうニュアンスのことを言う状況というのもそれなりにあったりしますよね(もちろんないに越したことはないですが)。
そんな時便利な言い方をご紹介します。
"What is (What's) done is done."
これ、ホントそのまんまなんですが(笑)、わりとよく言います。「すでにやってしまったことはもう過去のことだから、そのことをくよくよ後悔してもしょうがない」という意味で言われますが、その後によく続くのは、「じゃあどうやってそれに対応しようか」という話です。例えば、
"What's done is done, so let's stop pointing fingers at each other right now and start discussing how we could deal with the damege."
(やってしまったことはしょうがない。誰が悪いとか言い合ったりするのは今すぐやめて、今回の損害にどう対処できるかを話し始めよう)
とかこんなふうにも使えますね。
もちろん、すべてこういう前向きなセリフの前にだけ使われるというわけではなく、単純に諦めているような状況でも言われたりします。
この "What" を使って主部をつくる構文はいろいろと応用の幅も広く便利なのでぜひ覚えて使ってみてくださいね。
「今から言うことをちゃんと聞いて」と英語で言うには?
このセリフは言うことも言われることもあると思いますが、何か大切なこと、ちゃんと聞いて欲しいことを言う際にこんなふうによく言います。
"I'm gonna (going to の口語)tell you something."
あとは、"Let me tell you something." と言うこともよくありますが。
そして、その後に実際に話し始めるわけですが、こういう表現を覚えておくと便利です。何か他のことをやっているとき、またはまったく違う話題で話をしている際などに、「ちょっと注目してくれ、これから大切なことを言うから」という前触れのセリフになります。
例えば、上の写真のおじいさんが こんなふうに言うかもしれません。
"I'm gonna tell you something -- Something that I wish someone had told me at your age."
(いいか、よく聞いてくれ。今から言うことは、おれがおまえくらいの歳の時に誰かに言って欲しかったことだ)
こんなふうに言われたら、思わず背筋をしゃんと正して聞く準備をしてしまいますよね。
単語的には非常に単純なので、ぜひ覚えて使ってみてください!
「そんなに自分を責めないで....」英語では何て言えばいい?
さすがにこういうセリフは英会話学校での会話などには出てこないと思いますが、普通に友人関係にある人たちとの会話であったり、生活上の出来事が様々ある中では、普通に言ったり言われたりするシーンはありますよね。
そんな時、「あれ?日本語ではわかるけど、英語で何て言えばいいんだっけ?」と思うわけですが、なかなか出てこなかったります。おそらく日本人が一番最初に思いつきやすいのは、"blame" という単語で、これを使って、
"Don't blame yourself too much."
(あんまり自分を責めすぎるなよ)
というようなセンテンスではないでしょうか。
もちろんこれでもOKですが、他にも言い方を覚えておきたいですよね。そこで、ひとつよく使われるイディオムをご紹介しておきます。"beat up" です。ちょっと意外ですね?でももちろん、物理的に beat up(ボコボコに殴る)わけじゃないですよ(笑)
"Don't bea yourself up about it. We all make mistakes, and I know you did all you could do."
(そのことでそんなに自分を責めるなよ。誰しも間違うことはあるし、お前がやれることはすべてやったということもわかってる)
いかがでしょうか。こんなふうに慰めてあげられるシーンがあると良いですよね。
あとは、意味合いは少し違いますが、こんなふうに表現することできます。
"Hey, don't dwell on it any more. It wasn't your fault and there was no way you could know what was about to happen to him."
(なあ、もうそのことで悩むのをやめようよ。あれは君のせいではなかったし、それにあの時に彼の身に何が起ころうとしていたかなんて君にしは知る由もなかったんだ)
若干シリアスな雰囲気の例文になってしまいましたが(笑)、こんな状況もあるかもしれませんね。 "dwell on"(あれこれ考える、くよくよと悩む)はぜひ覚えておきましょうね。
「了解」「わかったよ」「そのとおりだね」「いいね!」英語で言うには?
今回は、会話の中でよく使われる「了解」「わかったよ」「そうだね」というような相槌をいくつか紹介していこうと思います。いつも"Okay"や"Fine"とばかり言ってても変化に乏しくてつまらないですよね。
"Got it"/"Gotcha (Got you)"
これは "Okay" と同じ意味です。文頭には主語の "I" が隠れていますが、これは言っても言わなくても大丈夫です。「了解〜」というニュアンスで、友達同士などカジュアルなシチュエーションで使うことがほとんどですね。発音ですが、"Got it" は、あえてカタカナ発音にするのであれば、「ガーレッ」に近いですね。Weblioでも聴いてみてください。 "Gotcha" は、「ガッチャ」となります。どちらもカジュアルな表現ですね。
"Alright" (※正しくは "all right")
これも「了解」という意味でよく使いますね。日本語の「オーライ」がまさにこれですが、本来は "all right" とスペルするのでずが、日常のカジュアルな状況で "alright" とくっつけて書いたり言ったりするのが定着していったようです。
"Sounds good (to me)"
これは正確には "That sounds good to me" となりますが、言われたことを受けて賛同を示すときに言う言葉ですね。よく"That"を省略して言われます。見た目的に良いという意味では、"Looks good (to me)" と言いますが、この場合でも文頭の"That"を略すことが多いです。※文章では略さないで書きます。
"Understood"
これも「了解」「わかったよ」という意味ですね。ちなみに、これは過去形ではなく、"What you just said(あなたが今言ったこと) is understood" という受け身の文章の最後の部分を抜き出して短縮した形ですね。たとえば、"Do you understand?" と訊かれて、"I understand" とか "Understood" と答える際にも使います。
"Point taken"
あまり馴染みがないイディオムかもしれませんが、「了解」「そのとおりだね」「ごもっとも」と言うときに使う表現です。"Your point(あなたの主旨)is taken." ということですね。「はいはい、それ以上言われなくてもわかってるから!」という状況でも使えますね。
"Right"
これは結構多投する相槌で、「うん」「そうだね」と短く肯定を示す言葉で、相手が話してるときに次を促す際に入れる合いの手としても活躍する便利な単語です。聞くのがメインの会話の場合は、「ちゃんと聞いてますよ」という顔をしてひたすら "Right" って言っていれば会話が進んで行くでしょう(笑)
"I see what you say"
ちょっと長いですが、「言ってることわかるよ」「もっともだね」「そうだよね」という相槌です。見たままの意味だと思いますが、同じことを何度も繰り返す際は余計に少しバリエーションがあると良いと思うので、こういう言い方も覚えておくと便利です。
"Definitely"
ちょっと発音が難しいのでぜひ weblio で発音を繰り返し聴きながら練習して欲しいと思いますが、非常に便利な単語です。強い同意である「まさにそのとおりだね」「ホントそう思う」みたいな時によく使います。同じ意味で "Totally" と言う人もたくさんいますが、"Definitely" の方がより一般的ですかね。あとは、同じ意味で "Absolutely" と言うこともできます。
さて、今回はいろんな同意や相槌を紹介しましたが、もちろん他にもまだまだありますし、人によって何をどういう頻度で使うかは結構な個人差がありますし、地域・国の差なんかもあったりしますが、日本人はそういう細かいことにはあまり気にせず、すべて使っていけばOKです(笑)
"I have a son...." 親子って複雑なんだなと思わせるシーン
さて、今日はちょっと切ない内容ですが、亡くなる直前の父親が、バーでたまたま隣り合わせた人に自分の息子のことを語るシーンです。
"I have a son. He’s about your age. He’s not like me. He does what’s in his heart. He’s a good man. Maybe a great one. And right now he thinks I hate him. He thinks I feel betrayed by him. But what I really feel is gratitude and pride because of what he did to me, what he did for me. It took more courage than I have. There’s a pay phone over here. I could pick it up and call my son. I could tell him all about this. I could tell him that I love him. One simple phone call, and I could fix everything."
(わたしには息子がいる。ちょうど君くらいの歳だ。彼はわたしには似てなくてね、とても自分に正直な男なんだよ。良いやつでね。実際すごい男かもしれない。そして今、彼はわたしが彼のこと嫌ってると勘違いしている。わたしが裏切られたと感じていると思っているんだ。だが、わたしはむしろ彼に感謝している。誇りに思っている。彼がわたしのためにしてくれたことは、私には到底できないことだったんだ。そこにある公衆電話から電話すれば、今言ったことすべてを彼に伝えられる。わたしが息子を愛しているということも伝えられる。たった一本のその電話で、すべてを解決することも可能かもしれない)
“Why don’t you do that now?”
(じゃあそうすればいいのでは?)
"I can't. Because I'm weak."
(できないんだよ。わたしは弱い人間だから)
切ないですよね。なんのドラマだったか忘れましたが、この後この父親は自分で命を絶ってしまいます。たった一握りの勇気で、彼は死なずに済んだかもしれません。でもそれができない.....
父親がそうできなかった背景には、それまでの息子との長い期間にわたる確執があったからなのですが、とても切ないですね。
人間には、大切な誰かに伝えたくてもなかなか伝えられないことがあったりします。「人類皆スマホひとり1台」に近づきつつある現代においても、メッセージを伝えるだけなら無数のツールがあるにも関わらず、伝えられることなく宙をさまよい続ける大切な言葉たちが、世界にはたくさんあるのだと思わせるシーンですね。
今回はちょっとしんみりしてしまいました(笑)