"Really"がうまく言えない

セルフラーニング英会話

実際の生活上で使えるフレーズや発音、個人練習の方法やコツなどを紹介

間違うことが「恐い」「恥ずかしい」という壁

f:id:yuichironagai:20170120110304j:plain

まず言うより考えてしまう

以前のエントリー「発音って大事?」の中でもふれましたが、結局日本人は学校教育の英語のせいで、過度に間違うことに敏感になっているんですね。例えば、昨日やったことを誰かに伝える際に、過去形・過去進行形・過去分詞形のどれを使えばいいのかとか迷うのって、日本人くらいかもしれないです。

アメリカの大学院に留学した当初、学期が始まるまでに3週間くらい猶予があったので、その期間だけ大学キャンパス内にあった語学学校に通いました。そこでもこの傾向があったのですが、日本人生徒は比較的文法や単語の知識はあるので、文章を書かせるとそれなりにやれるのですが、会話はとにかく消極的でした。

一方で、ヨーロッパ系や南米形の生徒たちは何のためらいもなくどんどん話します。よく聞くと単語や時制は間違いだらけなんですが全然おかまいなしです。でも、どちらが伸びるかといえば、やはり後者なんですね。文法や単語や時制のルールなどは学べます。ちゃんと知れば、それを適用していくだけですし、会話の中で間違っていても大抵問題なく通じます。

逆に、怖気ついてしまって話せない、言葉がなかなか出てこない、というのは乗り越えるのが結構大変です。言ってみて、ちょっと通じないと「やっぱり私下手なんだ....」となってさらに消極的になってしまう。その負のスパイラルが続きます。

いかに開き直れるか

これが本当に大切です。ちょっと単語を間違えようが時制を間違えようが、とにかく気にしない。この「間違うことを気にしないメンタルの強さ」を持つことが日本人の英語上達にとって大きな障壁になります。逆にいえば、これを一旦乗り越えられれば、あとは伸びます。

あとは量です。自分自身でいかに練習できるか。それに尽きます。具体的な練習方法に関してはまた別途書こうと思いますが、僕ら日本人は文法や発音や冠詞や前置詞や......ともかくいろいろ気にしすぎです。

at のところを on と言ってしまっても通じるんです。studied と言うべきところを study と言っても通じます。大丈夫です。自分も、何度 problem と言っても program? と聞き直されたことがありますが、些細なことです。開き直る。「お?まだ通じないのか。練習しよっと!」と思えるかどうかです。

コンビニの外国人店員さんを見習おう

最近コンビニは外国人の店員さんがデフォルト化してきた気がしますが、彼らの日本語スキルにはかなりばらつきがあります。ずいぶん流暢な人たちもいれば、ほとんど言ってることがわからないというレベルの人たちもいます。かなりがんばって聞けばなんとか理解できるという感じの人たちも全然普通に店員として働いていますよね。

逆の立場になって考えてみてください。

自分の英語力がそのレベルだとして、向こうのファーストフード店でアルバイトできます??自分だったら怖すぎて到底できないと思うんですね。特にアメリカは、わりとメニューをカスタマイズしてくる客も多いので(何か抜いてくれとか足してくれとか、単にメニューから選ぶというより、いろいろ細かいリクエストがあります)、それが聞き取れなかったらどうしようとか、自分の英語が通じなかったら迷惑をかけてしまうとか、いろいろ考えるとアルバイトに応募すらしないと思うんですね。

そう考えると、日本にいるコンビニの外国人店員さんたちに頭が下がりますよね。完全にリスペクトです。あれだけ話せなくても堂々としてます(笑)むしろわからないあなたが悪いくらいの態度の人もいます(笑)

つまり、それくらいのメンタリティがあると、大抵のところで生きていけるということなんでしょうね。みんな「なんとかなるっしょ」って思ってるわけです。すごいですよね。

日本人も見習いたいですよね。謙虚さとルールを守らせたら確実に世界トップの日本。でも、その表裏一体の弱さが今回のエントリーで書いてきたメンタルです。まずはそれを認識して、上達のための敵は自分自身なんだということを言い聞かせて、むしろ積極的に恥をかきにいくくらいのアクションが起こせるようになれば、英語力は絶対に伸びます。