"Really"がうまく言えない

セルフラーニング英会話

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英語では「付き合って」とは言わない?文化の違いと「付き合う」の言い方

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さて、今回はちょっと恋愛がらみの話をする際によく使われる「付き合う」というイディオムをご紹介したいと思います。

本題に入るまでに、以前のエントリーで「イチャイチャする」というのを英語でどう表現するかというエントリーを書きました。こちらもぜひ併せてチェックしていただければと思うのですが、

sayreally.hatenablog.com

なんと、むしろその前に「別れる」というフレーズに関するエントリーを書いていたことに気づきました!「付き合う」前にすでに「別れる」の話をしていたんですね(笑)

sayreally.hatenablog.com

ぜひ「別れる」もセットで覚えていただければと思いますが、今日は「付き合う」をみていきましょう。

そもそも「付き合おう」って言う文化?

これは意外と盲点というか、留学した日本人が現地で初めて知ってかるいカルチャーショックを受けることの1つだったりするのですが、私自身の見解として誤解を恐れずに言えば、少なくともアメリカでは日本のように「付き合ってください」と決まり文句を使ってお願いするような習慣はありません。

「えっ!?じゃあ、どうやって付き合い始めるわけ?お互いの合意はないの!?」

と思う人も多いはず(笑)

そうなんです、日本で生まれ育つと意外に思えるわけですが、彼らは例えば「何年何月何日に付き合い始めた」という明確なスタート日を言葉で確認して決めることはしないわけです。

じゃあどうやって「付き合っている」と判別するのかというと、二人がお互いに「自分以外に定期的にデートしているような人(付き合っているっぽい人)はいないみたいだな」と感じ、事実上週末も含めてカップルがするようなことを二人でしている、という「状態」になることで、「私たちはオフィシャルに付き合ってる」という確認をしています。

実はこのカルチャーギャップのために、アメリカ人と現地で初めて恋愛する日本人女性たちは最初結構戸惑います(笑)

「なんで彼は付き合おうって言ってくれないんだろう、、、」
「実は単に遊ばれてるのかも、、、」
「英語でなんて訊いて確かめていいんだろう、、、」

と悩んでしまうわけですね。

それもそのはず、日本ではかなり昔から「付き合おう」という決まり文句を経てそういう関係になるというのが常識になってしまっているため、そう言わない人は「遊び人」だというレッテルを貼られがちです(し、実際にそういう遊び人がたくさんいます)。そういった社会学的な背景もあるがゆえに、日本人女性たちはますます不安になってしまうわけです。

「私たちって付き合ってるの!?」と確かめるのはNG?

結論から言えばNGではありません(※個人的見解では)。ただ、その言い方と言うタイミングは少し工夫が必要かもしれないですね。

というのも、彼らの文化として、「付き合おう」「はい、そうしましょう」というやりとりがあってはじめて、ABCと進めていくという概念が一般的にはないわけですから、まだ日本の文化をそのままスライドして「まず最初に"付き合おう"って言ってくれないとヤダ」と駄々をこねてもあまりうまくいかないでしょう。

あとは、そのフレーズを言ったからといって、彼らに何か心理的コミットが生まれるかと言えば、それも期待できないと思います。そもそもそういうことを言って育ってきていないので、「言えって言われたから言ったけど....」みたいな感じになってしまうのがオチです。

なので、わりとナチュラルに確認するタイミングとしては、週末は基本的にお互いの家を行き来したりして一緒に過ごすことがルーチンになったというあたりで、「私たちってオフィシャルに付き合ってるよね?」と確認してみるのはアリだと思います。

この場合、事実上そういう状態になってから訊いているわけですから、基本的には "Yes" な回答が返ってくるはずですが、もしそうでなかった場合は、、、残念ながらその人との関係は考え直した方がいいかもしれません(笑)それは文化の違いとかではなく、ただのプレイボーイをつかんでしまったということです。

いずれにしても、まず最初に「付き合おっか」と約束する文化というのは、アメリカではまったく一般的ではないということと、あとは、調べたことはありませんが、意外と他の国でもそうなのかもしれないという気はしています。ヨーロッパ諸国はきっとそうで(付き合うことがもっとラフな印象もあります)、でもアジア圏はわりと近しい観念を持っているかもしれないとも思いますね。

ただ、これ以上そのことを話していくといつまで経っても「付き合う」のフレーズの話ができなくなるのでこの辺にしておきます(笑)

「付き合う」の言い方パターン

さて、ようやく本題に入りましょう!

日本で言ういわゆる「付き合う」という意味でよく使われる表現は下記のようなものがあります。

(1) "going out with 人" 

(2) "dating 人" 

(3) "seeing 人" 

(4) "with 人"  

もちろんこれだけではありませんが、実際に耳にしたことがあるという経験をふまえて言えば、大抵この4つのどれかを使っていることが多いと思います。それぞれ例文を見ていきましょう。

"Do you know if she's going out with someone now? If not, I'll ask her out."
「彼女が今誰かと付き合ってるのか知ってる?付き合ってないのなら、デートに誘ってみるよ」

"From what I've heard, she has been going out with the guy she met through Fred at the party a while ago." 
「おれが聞いたところによると、彼女はしばらく前のパーティーでフレッドを通して出会った男と付き合ってるらしいよ」

と、こんな感で言ったりします。

「あれ?いつも進行形で言うものなの?」と思った方もいると思いますが、そもそも「付き合っている」というのが現在進行形の状態ではあるので、「今」誰かと付き合っているのかどうかという話をする場合は進行形で表現することが一般的だと思います。

ただ、過去に付き合ってた、というケースの場合はこんなふうに言ったりもします。

"I actually dated him for a while. I wasn't really into him, though." 
「実は彼とはちょっと付き合っての。でもそんなに好きにならなかったんだけどね」

こう言われる男性側としてはショックなセリフですね(笑)

もう少し例を見ていきましょう。

"I just heard that David is dating Jennifer now. Man, I went to the movies with her a few weeks go and thought I had a shot..." 
「つい今デビッドがジェニファーと付き合ってるって聞いたよ。マジかあ、、、彼女の数週間前に映画デートに行ってさ、可能性あると思ってたのになあ、、、」

"Dude, she seems to have been seeing David for a while now, though." 
「でもさ、彼女はデビッドともう結構付き合ってる感じがするよ?」

"Well, I thought you are also seeing someone right now" 
「おれはお前も今誰かと付き合ってると思ってたけどね」

ちなみに、上記の "Dude" という言葉は、ちょっとサーファーチックな言葉というか、若い人がよく使うスラングなんですが、相手の名前を呼ぶ代わりの「かけ声」として使われる単語ですね。例えば、"Bob, don't worry about it." と言う代わりに、"Dude, don't worry about it."と言ったりするわけです。職場やビジネスの場で耳にすることはほとんどないと思いますが(仲の良い友達同士は職場でもこう呼び合うことはあります)、知っておくと良いと思います。

"I've been with Melissa for 3 years" 
「メリッサと付き合って3年になる」

"How long have you been with Mike?"
「マイクと付き合ってどれくらいになる?」

いかがでしょうか。とてもいろんな言い方があるわけですが、このどれを使ってもネイティブにはちゃんと通じるはずです。

ちなみに、「今誰かと付き合ってる?」と聞きたい場合は、一番シンプルに言うには、

"Are you dating anyone now?" 

が良いと思います。

そして最後に、今回のメインテーマでもある「私たちって付き合ってるの?」ですが、こんな感じでどうでしょうか。

"I think we are, but are we officially dating?" 
「私はそう思ってるんだけど、私たちってオフィシャルに(自他共に認める)付き合ってるよね?」

こういうふうにダイレクトに訊けば基本逃げ道はないので、これで "Yes" の返事がなければ、それは完全に遊ばれていると思った方が良いです(苦笑)ちなみに、この "officially" ですが、わりとよく使うので覚えておきましょう。翻訳文にも書いてあるとおり、「私だけ付き合ってると思っている」のではなく、「対外的にもそういう体になっている」という意味を "official" という単語で表現します。これもぜひ覚えておいてくださいね。

というわけで、今回のエントリーをもって、このブログの読者のみなさんは恋愛における一連のライフサイクルはカバーできたことになりますね(笑)