"Really"がうまく言えない

セルフラーニング英会話

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日本人が戸惑いがちな冠詞・前置詞

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今回は、日本人の多くが頭を悩ませる「冠詞」「前置詞」について見ていこうと思います。

ただ、詳細は関連書籍やウェブ上で調べていただくのが良いと思いますし、このエントリーの目的としては、「細かいことは気にしない!(特に喋るときは)」というスピリットを持ちましょうということなので、ざっくりとは理解しつつも、会話時にあまり気にしすぎると喋れなくなってしまうので、そこはドーンと構えていきましょうというメッセージが大前提としてあります(笑)

真面目な話、これは結構大切なポイントで、冠詞や前置詞だけでなく文法や発音もそうですが、「本番では細いことを気にせず今できるを全力でやって」「終わった後に振り返りながら何ができて何ができなかったかを検証しつつまた自己練習に戻る」というサイクルを回せるかどうかですね。

ということで、一応ざっくりとだけ冠詞・前置詞を説明しますね。これくらいのざっくり感で把握しておいて、あとは会話の中で「感覚をつかんでいく」方がベターだと僕は思います。

冠詞

冠詞とはそもそも、

(1) 不定冠詞「a」「 an」
(2) 定冠詞「the」
(3) 無冠詞(何も付かない)

のことを主に指しますが、基本的なころは中学校英語で習ったとは思います。a と an の違いは、その次にくる単語の文頭が母音かどうかだというのは覚えている方も多いと思います。(例:an ant)

じゃあ a と the の違いはということですが、a は特定のものを指すのではなくて、「ランダムな1つの」ということです。上記の例の an ant といえば、どこかの一匹のアリのことですね。the ant と言う時は、"the and I just found on the floor" とか、ある特定のアリのことを話している場合です。"the ant that bit my finger at the park yesterday" とか、特定のアリのことですね。

また、"the moon" みたいな、基本的に1つしかないもの。月と言えば全員同じ月を見ているので、"the" になるわけですね。"その"月しかあり得ないわけです。"the sun" とか "the world" も同じ要領ですね。

そして、イレギュラーとして、名詞の前に冠詞が付かない無冠詞のケースも見かけると思います。 1つは、カテゴリー丸ごとの話をする場合。例えば、「人ってさ」みたいな時に "People" "Humans (Human beings)" と言ったり、鳥のことを一般論として何か言う場合には "birds are usually...." とか複数形にするわけです。また、Water など数えられないものは複数形にならないので、基本的にそのまま単数形で無冠詞で使います。(が、その限りではなく、"under the water" などのケースもあります)

あとは、概念として語る際に冠詞をつけない場合もあります。例えば、"Work is important." では、Work(仕事)という概念を話しているので、特定の仕事のことを言っているわけではなく、仕事の一般論です。同じように、"Life is beautiful." もLife(人生)という概念を扱っています。

最後に、固有名詞(例:人の名前、場所の名称など)にも冠詞は付かないですよね。

だいたいこんな感じで、まずはざっくり理解つつ、喋りながらこの辺の詳しく勉強したい方は、下記の記事など参照してはいかがでしょうか。とてもよくまとまっていると思います。

toeic-guru.jp

前置詞

さて、次は前置詞です。

前置詞も、僕ら日本人はわりと苦手です。でも、やはりこれもひとつは感覚です。最終的には感覚的に、「あ、ここは at じゃなくて on かな」とか、理屈云々より、感覚的にスッと入ってくるようになるのを待つしかないですし、前置詞もちょっと間違っても通じます。聞いてる側は少し違和感はあるでしょうが、大意は間違いなく通じるので、前置詞を間違ったらかコミュニケーションが取れなかった、なんてことはありえません。

よく日本語を学んでいる外国人の方に、「なぜそこは ”が” で、”を” ではないのか」みたいな助詞などのことを聞かれても、なかなか説明するのは難しいと思います。僕らはそれこそ感覚的にそういう作業をやっているので、何かルールを覚えていてそれに従っているわけではありません。ただ、日本語をイチから学ぶ外国人にとっては、ルールを説明してくれないと自分で使えません。

というわけで、逆も真なわけですから、僕らは感覚的にわかるところまでの道のりは長いので、まずはある程度のルールを把握しておいて、あとは会話を重ねて行く中で、真似をしたり感覚が徐々についてきたりして、済州的にはいい感じになります(笑)

 

【on】
「〜の上に(物理的に)」というのが一般的な用法です。on a tableとか。他によく使うのは、「〜に関して」という意味で、つまり about と同じ意味です。"We talked on the issue."みたいな使い方です。これも覚えましょう。

【in】
まあこれは文字通り「〜の中に」ですね。場所を指して、例えば in Shibuya とかも言いますが、よく聞くのは at Shibuya ではダメなのか、という質問ですが、別にダメではないです。ただ、通常 in の方が広い範囲を指す傾向がある一方、at は例えば at the Shibuya station のように、特定の場所「で」という時に使うのがメインです。in はどちらかというともう少し広く、in Shinjuku とか、in Tokyo とかで使います。「東京では」という時に、at Tokyo と言うのを聞いたとは一度もありません。

【at】
上述のように、ある場所を指す際によく使います。ピンポイントな場所だと覚えておけばいいですね。あとは、at 10 o'clock とか時間にも使います。よく考えると時間もピンポイントですよね。また、at the top of Mt.Fuji や、at the end of April みたいな使い方もよくありますが、「狭い空間」「狭い時間的範囲」を指しているという意味で納得できます。あとは、"He's good at singing."  みたいな使いかもありますね。この場合は「彼は歌 "が" 上手い」という、ある特定の狭いスキルに長けているということなので、理にかなっている気がします。 

【about】
これも上述ですが、on と同様に「〜に関して」という意味が頻出です。あとは、「およそ〜」の意味でも使われます。about 10 years ago とかそんな感じですね。

【with】
これもいろいろ用途がありますね。基本的には「〜と一緒に」という意味ですが、その他によく使われるのが、"I don't have any problem with that."みたいな使い方です。これは「そのことについて何も問題ない」と言ってるわけですが、「一緒に」と言ってるわけではありません。"What's wrong with it?" みたいな使い方もそうですね。これは「〜に関して」というニュアンスですね。

とりあえず基本的なところだけを触れておきましたが、イディオムと一緒になって使うときなど、通常はどの前置詞がセットになるかは決まっています。それを丸ごと覚えるのもひとつですが、かつニュアンスとしてなぜそれが使われているのかを考えるようにしていくと、少しずつ感覚的なものが養われてくると思います。

詳しく学習したい方は、こちらの記事なども参考にしてはいかがでしょうか。

toeic-guru.jp

まとめ

というわけで、今回は冠詞・前置詞を「ざっくり」と見てきました。もちろん詳しく知識として頭に入れておくに越したことはありませんが、でも頭でっかちになってしまうよりは、あまり気にせず間違ってもいいから話す。で、会話の中でネイティブたちがどう冠詞や前置詞を使っているかを注意して聞きながら、徐々に自分もそう言えるようにしていく、という学び方が個人的にはマッチ・ベターだと思っています。

日本人はすぐに完璧主義になる傾向があるので(そういう間違い探しばかりの英語教育を受けているので)、一旦パブリックな空間で(人前で)間違うことへの心理的なハードルをグッと押し下げておく必要があります。間違ってなんぼです。間違いながら、政界との差を認識し、それを真似て行く。間違いを恐る人は本番・実戦を避けて、ひたすら知識武装に走る傾向があります。それは英会話上達の重い足かせになるので要注意ですね。