"Really"がうまく言えない

セルフラーニング英会話

実際の生活上で使えるフレーズや発音、個人練習の方法やコツなどを紹介

"We never had any models for a way out." という環境で育つということ

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ロールモデルの不在

これは、ある記事を読んでいたときに目に止まった一文です。今は社会的に成功している人が、十数年ぶりに子供時代を過ごした街を訪れますが、その荒廃ぶりはスラムのよう。そして偶然そこで旧友に出会います。彼は最近麻薬の違法売買で3年半の懲役が決まったと言いました。続けて言ったセリフが印象的です。

"That's all we knew how to do. We never had any models for a way out."
(おれたちは麻薬を売りさばくことくらいしか知らなかったんだ。そんな生活を抜け出すためのお手本になってくれるような人もいなかった) 

「うーん...」となってしまうセリフですね。特にスラム街などの貧困層は、貧困の再生産をしてしまっているという実情があり、そこではロールモデルになるような人もいませんし、教育を受ける環境もないなど、様々な課題が今も根深くありますが、その話をするときりがないので、今回はこの文章から学べることに集中しましょう。

ポイントとなるのは、

- That's all + 主語 + 動詞
- model 
- a way out

あたりでしょうか。
特に、「That's all 主語 動詞」はかなり活用範囲が広いと思うので、ぜひこれはテンプレ化して頭に入れておきましょう。

That's all I want to tell you. 
That's all you need to know. 
That's all he gave her.
That's all they heard about the accident. 
などなど、 いくらでも作れます。これをちょっと変化させて、
That's only a half of what was supposed to be done. 
(それは、完了するはずだったことの半分にすぎなかった = 予定していた半分しか終わらなかった)
とかも言えますので、いろいろアレンジが可能ですね。

また、ここでの"model"とは、ファッションモデルではなくロールモデル(人間としてお手本になる人)のことで、それぞれ通常は"fashion model"、"role model"と何のモデルかも付けて言いますが、文脈上明らかな時は、"model"とだけ言ってもわかってくれます。 

最後に、"a way out"ですが、これは決まり文句で「出口」です。今回のように概念的な出口(脱出方法)という意味でもよく使います。

皮肉ですが、上記のような状況を指して、"There's no easy way out"(そういう状況から簡単に抜け出せる方法はない)とも言えますね....

今回は少しライトめなエントリーでしたが、That's all....のくだりはかなり使えるので、みなさんアレンジして活用してください!