"Really"がうまく言えない

セルフラーニング英会話

実際の生活上で使えるフレーズや発音、個人練習の方法やコツなどを紹介

「そう簡単に許さないわよ」って英語で言われたら?謝っても許してもらえない?

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これはリアルライフではなかなか言われたくないセリフですが(笑)、ドラマや映画など、恋愛が絡むものにはよく出てくるセリフですよね。

例えばこんな表現があります。

"I'm not gonna (going to) let you off the hook until he tells me the truth." 
(彼が私に本当のことを言うまでは簡単に許したりなんかしないわよ)

ここでのポイントは "off the hook" なわけですが、「窮地を脱する、困難を免れる、責任を逃れる」というような意味なわけですが、この "hook" は日本語でよく言う、ものを引っ掛けたりするための「フック」のことですね。コートや帽子などの衣類が壁についたフックに吊るされている状況を想像してください。誰かが持ち上げてくれない限り、服はこのフックから逃れられないですよね(または、服を着たまま首の後ろ側がフックに引っかかった状態で、人が足をバタバタしている状態をイメージしてもらうのがいいかもしれないですね)。

ふと思い出してハッとしましたが、「フック船長」もこのフックってことですね(笑)まあ、彼のフックは言うまでもなく手についたフックのことですが。

つまり、"off the hook"というのは、「フックからはずれる」ということで、ピンチを抜け出すみたいな意味で使われているわけですが、上記の例文は「フックは簡単にはずさないわよ」と言ってるわけですね。

ちなみに、この "hook" の発音は結構日本人には難しいので、ぜひリンク先のweblio で何度も聴きながら練習してみてください。"H"と"F"の発音の違いに関しては、以前のエントリーでもご紹介したので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

sayreally.hatenablog.com

 

ところで、上述のセリフの次にこんなセリフが続いてたらもっと怖いですね。

"Apologizing to me isn't gonna (going to) change what happened." 
(私に謝ったって(今回起こったことは)何も変わらないわ)

うーん、ではどうすればいいのでしょうか(笑)やはりそれでもまずは真摯に謝り続けるしかないのかもしれませんね..... 

 

「もうやってしまってことはしょうがない」そんな時英語ではなんて言う?

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まあ、あまり喜ばしいシチュエーションで使うセリフではありませんが(笑)、こういうニュアンスのことを言う状況というのもそれなりにあったりしますよね(もちろんないに越したことはないですが)。

そんな時便利な言い方をご紹介します。

"What is (What's) done is done."  

これ、ホントそのまんまなんですが(笑)、わりとよく言います。「すでにやってしまったことはもう過去のことだから、そのことをくよくよ後悔してもしょうがない」という意味で言われますが、その後によく続くのは、「じゃあどうやってそれに対応しようか」という話です。例えば、

"What's done is done, so let's stop pointing fingers at each other right now and start discussing how we could deal with the damege." 
(やってしまったことはしょうがない。誰が悪いとか言い合ったりするのは今すぐやめて、今回の損害にどう対処できるかを話し始めよう)

とかこんなふうにも使えますね。

もちろん、すべてこういう前向きなセリフの前にだけ使われるというわけではなく、単純に諦めているような状況でも言われたりします。

この "What" を使って主部をつくる構文はいろいろと応用の幅も広く便利なのでぜひ覚えて使ってみてくださいね。

 

「今から言うことをちゃんと聞いて」と英語で言うには?

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このセリフは言うことも言われることもあると思いますが、何か大切なこと、ちゃんと聞いて欲しいことを言う際にこんなふうによく言います。

"I'm gonna (going to の口語)tell you something." 
あとは、"Let me tell you something." と言うこともよくありますが。

そして、その後に実際に話し始めるわけですが、こういう表現を覚えておくと便利です。何か他のことをやっているとき、またはまったく違う話題で話をしている際などに、「ちょっと注目してくれ、これから大切なことを言うから」という前触れのセリフになります。

例えば、上の写真のおじいさんが こんなふうに言うかもしれません。

"I'm gonna tell you something -- Something that I wish someone had told me at your age." 
(いいか、よく聞いてくれ。今から言うことは、おれがおまえくらいの歳の時に誰かに言って欲しかったことだ)

こんなふうに言われたら、思わず背筋をしゃんと正して聞く準備をしてしまいますよね。

単語的には非常に単純なので、ぜひ覚えて使ってみてください! 

「そんなに自分を責めないで....」英語では何て言えばいい?

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さすがにこういうセリフは英会話学校での会話などには出てこないと思いますが、普通に友人関係にある人たちとの会話であったり、生活上の出来事が様々ある中では、普通に言ったり言われたりするシーンはありますよね。

そんな時、「あれ?日本語ではわかるけど、英語で何て言えばいいんだっけ?」と思うわけですが、なかなか出てこなかったります。おそらく日本人が一番最初に思いつきやすいのは、"blame" という単語で、これを使って、

"Don't blame yourself too much."
(あんまり自分を責めすぎるなよ)

というようなセンテンスではないでしょうか。

もちろんこれでもOKですが、他にも言い方を覚えておきたいですよね。そこで、ひとつよく使われるイディオムをご紹介しておきます。"beat up" です。ちょっと意外ですね?でももちろん、物理的に beat up(ボコボコに殴る)わけじゃないですよ(笑)

"Don't bea yourself up about it. We all make mistakes, and I know you did all you could do." 
(そのことでそんなに自分を責めるなよ。誰しも間違うことはあるし、お前がやれることはすべてやったということもわかってる)

いかがでしょうか。こんなふうに慰めてあげられるシーンがあると良いですよね。

あとは、意味合いは少し違いますが、こんなふうに表現することできます。

"Hey, don't dwell on it any more. It wasn't your fault and there was no way you could know what was about to happen to him." 
(なあ、もうそのことで悩むのをやめようよ。あれは君のせいではなかったし、それにあの時に彼の身に何が起ころうとしていたかなんて君にしは知る由もなかったんだ)

若干シリアスな雰囲気の例文になってしまいましたが(笑)、こんな状況もあるかもしれませんね。 "dwell on"(あれこれ考える、くよくよと悩む)はぜひ覚えておきましょうね。

 

「了解」「わかったよ」「そのとおりだね」「いいね!」英語で言うには?

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今回は、会話の中でよく使われる「了解」「わかったよ」「そうだね」というような相槌をいくつか紹介していこうと思います。いつも"Okay"や"Fine"とばかり言ってても変化に乏しくてつまらないですよね。

"Got it"/"Gotcha (Got you)
これは "Okay" と同じ意味です。文頭には主語の "I" が隠れていますが、これは言っても言わなくても大丈夫です。「了解〜」というニュアンスで、友達同士などカジュアルなシチュエーションで使うことがほとんどですね。発音ですが、"Got it" は、あえてカタカナ発音にするのであれば、「ガーレッ」に近いですね。Weblioでも聴いてみてください。 "Gotcha" は、「ガッチャ」となります。どちらもカジュアルな表現ですね。

"Alright" (※正しくは "all right")
これも「了解」という意味でよく使いますね。日本語の「オーライ」がまさにこれですが、本来は "all right" とスペルするのでずが、日常のカジュアルな状況で "alright" とくっつけて書いたり言ったりするのが定着していったようです。 

"Sounds good (to me)"
これは正確には "That sounds good to me" となりますが、言われたことを受けて賛同を示すときに言う言葉ですね。よく"That"を省略して言われます。見た目的に良いという意味では、"Looks good (to me)" と言いますが、この場合でも文頭の"That"を略すことが多いです。※文章では略さないで書きます。

"Understood"
これも「了解」「わかったよ」という意味ですね。ちなみに、これは過去形ではなく、"What you just said(あなたが今言ったこと) is understood" という受け身の文章の最後の部分を抜き出して短縮した形ですね。たとえば、"Do you understand?" と訊かれて、"I understand" とか "Understood" と答える際にも使います。

"Point taken"
あまり馴染みがないイディオムかもしれませんが、「了解」「そのとおりだね」「ごもっとも」と言うときに使う表現です。"Your point(あなたの主旨)is taken." ということですね。「はいはい、それ以上言われなくてもわかってるから!」という状況でも使えますね。

"Right
これは結構多投する相槌で、「うん」「そうだね」と短く肯定を示す言葉で、相手が話してるときに次を促す際に入れる合いの手としても活躍する便利な単語です。聞くのがメインの会話の場合は、「ちゃんと聞いてますよ」という顔をしてひたすら "Right" って言っていれば会話が進んで行くでしょう(笑)

"I see what you say
ちょっと長いですが、「言ってることわかるよ」「もっともだね」「そうだよね」という相槌です。見たままの意味だと思いますが、同じことを何度も繰り返す際は余計に少しバリエーションがあると良いと思うので、こういう言い方も覚えておくと便利です。

"Definitely
ちょっと発音が難しいのでぜひ weblio で発音を繰り返し聴きながら練習して欲しいと思いますが、非常に便利な単語です。強い同意である「まさにそのとおりだね」「ホントそう思う」みたいな時によく使います。同じ意味で "Totally" と言う人もたくさんいますが、"Definitely" の方がより一般的ですかね。あとは、同じ意味で "Absolutely" と言うこともできます。

さて、今回はいろんな同意や相槌を紹介しましたが、もちろん他にもまだまだありますし、人によって何をどういう頻度で使うかは結構な個人差がありますし、地域・国の差なんかもあったりしますが、日本人はそういう細かいことにはあまり気にせず、すべて使っていけばOKです(笑)

 

"I have a son...." 親子って複雑なんだなと思わせるシーン

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さて、今日はちょっと切ない内容ですが、亡くなる直前の父親が、バーでたまたま隣り合わせた人に自分の息子のことを語るシーンです。

"I have a son. He’s about your age. He’s not like me. He does what’s in his heart. He’s a good man. Maybe a great one. And right now he thinks I hate him. He thinks I feel betrayed by him. But what I really feel is gratitude and pride because of what he did to me, what he did for me. It took more courage than I have. There’s a pay phone over here. I could pick it up and call my son. I could tell him all about this. I could tell him that I love him. One simple phone call, and I could fix everything."
(わたしには息子がいる。ちょうど君くらいの歳だ。彼はわたしには似てなくてね、とても自分に正直な男なんだよ。良いやつでね。実際すごい男かもしれない。そして今、彼はわたしが彼のこと嫌ってると勘違いしている。わたしが裏切られたと感じていると思っているんだ。だが、わたしはむしろ彼に感謝している。誇りに思っている。彼がわたしのためにしてくれたことは、私には到底できないことだったんだ。そこにある公衆電話から電話すれば、今言ったことすべてを彼に伝えられる。わたしが息子を愛しているということも伝えられる。たった一本のその電話で、すべてを解決することも可能かもしれない)

“Why don’t you do that now?”
(じゃあそうすればいいのでは?)

"I can't. Because I'm weak."
(できないんだよ。わたしは弱い人間だから)

切ないですよね。なんのドラマだったか忘れましたが、この後この父親は自分で命を絶ってしまいます。たった一握りの勇気で、彼は死なずに済んだかもしれません。でもそれができない.....

父親がそうできなかった背景には、それまでの息子との長い期間にわたる確執があったからなのですが、とても切ないですね。

人間には、大切な誰かに伝えたくてもなかなか伝えられないことがあったりします。「人類皆スマホひとり1台」に近づきつつある現代においても、メッセージを伝えるだけなら無数のツールがあるにも関わらず、伝えられることなく宙をさまよい続ける大切な言葉たちが、世界にはたくさんあるのだと思わせるシーンですね。

今回はちょっとしんみりしてしまいました(笑)

 

英会話学校に通うことで見落としがちな3つのこと

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最初に書いておくと、別に英会話学校の存在自体を否定しているわけではありません。英会話学校に行く目的も人それぞれだと思いますし、必ずしもみんなが英会話を上達させるためだけに通っているわけではないと思います。

そもそもその空間が好きだったり、一緒に学んでいる人たちとの交流やネットワークづくり、気分転換やその他諸々、英会話を上達させることなんて二の次という人たちもいくらでもいると思います。なので、上達しないのなら意味がない、とはもちろん言えないという前提があります。

その前提をふまえた上で、あえて英会話スキルを上達させるという目的に絞って今回は書きます。英会話学校に通うことの落とし穴というか、意外と気づかれていないデメリットについてですね。

1. 勉強している気になってしまう

これはもしかしたら最重要ポイントかもしれません。

特に、社会人で仕事をしながら英会話学校に通っているという人たちの多くは、かなりがんばってその時間を捻出していると思うんですね。仕事を早く切り上げて、宿題もなんとかやって、足繁く通うわけです。お金だけでなく、時間という意味でも結構な投資だと思うんです。

当然、投資をするのであれば、リターンも得たいですよね。ここで、時間という投資だけ考えてみると、例えば週2回、1レッスンにつき1時間だとすると、1ヶ月8時間、年間で96時間投資していることになります。かつ、宿題をする時間もありますから、実際はそれ以上の時間を英語を学習することに費やしていることになります。

もしこれが資格の勉強だったり、暗記するような勉強であれば、こういうコツコツ勉強は効果があると思いますし、日本人はそういう勉強も一般的に得意だと思います。

ただ、「英会話」という領域で考えるとどうなのか。ここがポイントです。

ここでちょっと視点を変えて、英語圏に留学しているケースを考えてみましょう。

朝8時に起きて23時寝るとすると、毎日15時間は起きて活動している時間があり、かつその時間のほとんどを英会話で過ごすことも可能です。そのうち仮に6時間はわりと集中して英語を話したり耳にしたりしているとすると、上記の96時間(1年間コツコツと英会話学校に通って英語を話した総時間数)という時間は、留学中の生活におけるたったの16日間に相当するということになります。

一般的に考えて、16日間で英語がグッと伸びるような人がいるでしょうか?

そうなんです、そもそもこの時間数では無理なんですよね。仮に3年間せっせと通ったとしても、留学における48日分です。2ヶ月にも満たない期間なわけですね。しかも、集中的に詰め込む2ヶ月間ならまだしも、1週間(24時間 x 7日間 = 168時間)のうちの2時間だけ英語に費やし、残りの時間はすべて日本語を話しているという環境では、余計に上達が難しいことがわかりますよね。

にもかかわらず、人は週に2度も英会話学校に通ってそれを1年も続けると、結構な勉強をした感覚はあると思うんです。実際に社会人がさぼらずに週2回通うのは大変なことです。僕もそういう状況であれば同じよう感じると思います。でも、現実に投資できた時間数というのは上述の通りなわけです。

というわけで、単純に英会話学校に通うだけでは英会話が上達しないというのは、ちゃんとそれを裏付ける理由があるわけです。ただ、ここで勘違いしていただきたくないのは、「英会話学校に通うことで英語会話力を上達させるのは無理」と言っているわけでは決してありません。もちろん可能です。単純に、「英会話学校に通って授業や宿題をこなすだけでは上達しない」ということ指摘したかったということです。

2. 受け身な勉強から抜け出せなくなる

これも英会話学校に通っているだけの場合の落とし穴ですが、毎回の授業で講師が授業内容を準備し、生徒たちに教え、宿題を出してくれる、ということを毎回やっているので、自分で学習方法を学んでいったり、自分にあったやり方を工夫したり、宿題以上のことをやろうという姿勢になりにくいということです。

日本人は、塾や予備校の負の遺産もあってか、授業を受け身で受けて言われることをひたすらやるということに慣れすぎてしまっていて、そもそも自分が練習の仕方を工夫したり考えて試行錯誤するということをしないですよね。

TOEICやTOEFLで高得点を取るための授業などであればみな必死に参考書も使って勉強しますし、受験の要領なので得意な人たちも多いと思いますが、英会話のように明確なスコアもなく誰も方程式とかを教えてくれるわけではない、かつひたすら地味な個人練習が必要な分野においては、なかなかアウトプットを出すのが難しいわけです。

まずは、ここを変えていく必要があります。これは、英会話学校という場をどう上手く活用するかという話でもあるので、次に詳細をお話していこうと思います。

3. 英会話は特訓の成果を実践する場

これはちょっとしたパラダイムシフトかもしれませんが、そもそも英会話学校の授業中に英会話を「学ぼう」とするのがよくないと僕は思っています。どういう意味かというと、英会話学校はあくまでも「練習の成果を発揮して英会話する場」だということです。その中で学ぶのではなく、自分で特訓してきたことを試す実戦の場ですよ、ということですね。

つまり、たとえば週1でレッスンを受けているのであれば、その前の6日間で自分で特訓してきた成果があるはずなのです。その前の週でできなかったことでもいいですし、新しく覚えたフレーズや、以前より上達した発音、ようやく自然に言えるようになってきたあるセンテンス.....なんでもいいわけですが、実戦で試すべきことをやってきた、という準備が必要です。

ここで、いかに自主練習が大切かという話になるわけですが、以前にエントリーで動画サービスなどを利用した自主練習の方法を紹介しているので、詳しくはそちらを参照していただければと思いますが、いかに自分自身で訓練できるか。誰か相手が必要な形の練習ではなく、個人練習です。というのも、国内では特にそうですが、常にずっと自分の横にいて英会話の相手をしてくれる練習相手がいるという状況はまずないですし、そもそも自分一人でとにかく繰り返し練習しなければいけないことが無数にあるので、ずっと誰かと話してれば勝手にレベルアップするということもでないと、僕は自身の経験からも思っています。

その個人特訓の積み上げこそが、英会話学校での時間を何十倍も有意義なものに変えてくれます。

sayreally.hatenablog.com

 

そんなわけで、今まさに英会話学校に通っていたり、オンラインで英会話レッスンを受けていたりする人たちは、ぜひ自主訓練時間をどう増やすかということを考えてみてください。レッスンはあくまでも訓練の成果を披露する「実戦の場」という意識を忘れずに勉強すれば、留学したり海外に住んだりしなくても、絶対に英会話力を上達させることができます。がんばりましょう!